この本は、社畜を進めるのではなく、会社とうまく関わることがコンセプトになっている。
例えば、見方によっては嫌な仕事をやられるとも言えるが、やらされることで思わぬ成果をもたらすこともある。
タイガーマスクも、一度やらされたことから結果を残し、SMAPも、会社からグループを組まされ、デビューさせられたからアイドルとして成功できた。
ジャニーズという会社の看板を利用し、可能性を広げられたのだ。
仕事だからやらされる面もあるが、その中でうまく会社を利用し、成長することもできる。
会社の中で、自分の価値を上げることができる。
それには、ライバルが必要であり、プロ意識を持つ必要がある。
私自身、障害児支援のプロとして自信を持っており、このあたりの地域ではナンバーワンだとも思っている。しかし、ライバルという存在がいないため、ただむなしく日々の仕事をこなしている感じだ。前の会社では、すごい先輩がおり、彼から学び、尊敬もしているが、彼にはない魅力を自分自身持っていることもわかっていたため、ある意味でライバルのような存在だった。
だからこそより勉強できたし、仕事も前向きに取り組めたとも言える。
今ライバルがいないのは仕方ないとして、一人でも自分を高めていかなければならない。
会社を客観的に見つめ、会社と自分との距離を考える。
そもそも今の会社でのいい仕事とは何か。
支援者の観点からいくと、子供をいかに成長させられるかだと思う。
しかし、今いる会社のいいそうないい仕事は、とにかく子供を集め、お金を稼げ、ということだろう。
そこに大きなズレがあるため、私と会社との距離はものすごく遠いのだろう。
この本には素晴らしい会議とは何か?を書かれているが、だめな会議の例が今行われている。
ダラダラと長く、なかなか決まらず、決まったようです実は何も決まっていない。
一体何をする場なのか。
事前にアレコレについて意見をまとめてきてください、と言われ、会議で発表するも、結局は社長の気分ですべてなしになる。
わざわざ車で一時間以上かけて会議室まで行き、また一時間かけて戻り、そこから支援をする、なんてバカバカしいことをしていたため、これまで何度もネットを利用した会議などを提案し、実際に準備をしてみたが、何も反応はない。
まあ、そんなものだろう。
つまり、会社について真面目に考えれば考えるほど、ただの社畜になるのだろう。
どうせそんなもんだと思って付き合うのが1番良い気がする。
この本で学べたことは、いくつがあり、まずはエア転職について。
これは知らなかったことだが、転職サイトに登録しておくと、自分の史上価値を知ることができるということ。
実際に転職までは行かなくても、自分の足りない点などを知ることができそうだ。
次に、嫌いな人の見方を優しい視点で見ることができる方法だ。
その人の歴史、人生に興味を持つというもの。数字に細かいのは経理に長くいたからだ、など、その人はなぜ今、そうなのか、という視点で見る。
意識はしていなかったが、そういう見方をそういえばボンヤリしていたなあと思う。
嫌な上司も、こうやって考えるとよりどうしようもないやつだな、と諦められる。
立場が下の人に対しては、より相手のことを理解できると思う。
この本の前半は自身の考え方に対する部分で、いくら会社にいて社畜となっていたとしても、自分自身を高めようと思える内容だった。
後半は、会社の中での自分や、仕事術、関わり方など、本当にうまく関わるためのものなのか?と思う内容だった。
もう少し会社との距離を離し、頑張りすぎないようにするという内容ではなかったと思う。
結局、会社にいるということはただただ社畜として働け、ということが言いたかったのかもしれない。